
なべ【鍋】
鍋。なんとも単純で奥深い料理でしょうか。
その鍋の中でも最高の素材の一つがふぐでありましょう。
ふぐ食の歴史を遡ってみますと、今の「てっちり」とは違う料理法で食べられていたようです。
江戸時代、ふぐ身を濁酒につけ置き、なべだしは清酒と味噌が中心。
俳句の季語には「ふぐ汁」として度々使われていたようです。
今日の「てっちり」のルーツが伺える料理法です。
他のお国に目を向けますと韓国では骨つきのぶつ切りに白菜、春菊、長ねぎ、人参、豆腐などを入れてに煮込んでしまうようです。唐辛子を加えた酢醤油でいただきます。一度にすべての具を煮込んでしまうのが、韓国風、寒い日には味噌で煮込んだり、餅を入れて雑煮にもするようです。
「てっちり」をおいしく食べるコツなんてございません。
気心の知れた同士で囲むなんともあったかい感じが「美味」のひとつですから。と、いいながら二、三の独り言・・・
まず、ふぐのあら身から入れて、野菜を、食べる分量だけ入れます。
食べ終わったら、また具を入れて。グツグツと煮込まないのが肝心要。
雑炊も尚おいしくいただけます。